正味財産と資産の関係
前回、貸借対照表が財政状態の原因と結果を表すことをご説明いたしましたが、基本財産と特定資産については財源(原因)の表示をすることが求められています。財源は「基金」「指定正味財産」「一般正味財産」3種類ですから、基本財産や特定資産を保有した場合、3種類の財源のうちのどの財源に該当するかを表示します。
基本財産
- 指定正味財産として受け入れた基本財産
- 一般正味財産から組み入れた基本財産
- 基金として募集した基本財産
特定資産
- 指定正味財産として受け入れた特定資産
- 一般正味財産から組み入れた特定資産
- 基金として募集した特定資産
基本財産と特定資産の財源の関係は下図のようになります。
公益法人会計の特徴がこの財源の表示にあると思います。
企業会計の場合は、個別の資産についてその財源を表示するようなことはありませんので、少し違和感があるかもしれませんが、この考え方は重要なポイントになりますのでしっかりと確認してください。